「加配の先生」との出会いがくれた気づきと娘の成長

下の子を出産して1カ月が過ぎた育休中のある日、保育園の担任の先生から「面談をしたい」と連絡が入りました。2歳クラスに通っていた上の子についてのお話でした。

当日は和やかな雰囲気でスタートし、園での様子や家庭での過ごし方などを話していましたが、先生の表情が少し曇り、「○○ちゃん、お友達と遊ぶのがちょっと苦手みたいで…集団にもなかなか入っていけないようなんです。それに、少し不器用なところも見られて…」と打ち明けてくれました。

その瞬間、「発達障害」という言葉が頭に浮かびました。思い切って先生に尋ねてみると、「今の段階でははっきりとは言えません。ただ、今後のことを考えると、困った時にすぐ助けられるよう加配の先生がいた方が○○ちゃんにとって良いと思います」と、穏やかに勧められました。

確かに、娘の人見知りや不器用さは以前から気になってはいましたが、10カ月で歩き出し、おしゃべりも早かったので、正直ショックでした。夫と何度も話し合い、翌年度から加配の先生についてもらうことを決めました。

私自身も何かできることはないかと考え、毎日2時間、公園で外遊びをするように。体を動かすことで体幹を鍛えつつ、他の子どもたちと関われる機会も増やしました。

そんな中、コロナ禍で保育園が4カ月間休園に。育休中だった私は、毎日娘と公園へ行き、たくさんの時間を一緒に過ごしました。そこで初めて気づいたのは、以前よりも娘がいろいろなことを自分でできるようになっているという事実。

「もしかして、もっと一緒に過ごす時間が必要なのかもしれない」

そう思った私は職場復帰をやめ、娘のサポートに専念することに決めました。それから娘は目に見えて変わっていきました。運動能力も上がり、少しずつお友達との関わりも楽しめるように。

発達特性はあっても、年長時には支援級の対象から外れ、今では小学校に元気に通っています。娘が努力を重ねてきたからこそ、ここまで来られたと心から感じています。

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